県内に3つあった国立大学を統合して2005年に誕生した富山大学。
薬学部には、6年制の薬学科と4年制の創薬科学科を設置しています。
入学後には、数学、物理、化学の習熟度別クラス編成を導入するなど、基礎学力の向上に力を入れており、専門教育の導入をスムーズにしています。
薬剤師を養成する薬学科では、臨床能力を身につけるため、早期から医学部と密接に連携。「医薬学入門」では医学部の学生と合同で体験実習と講義を履修するほか、医学部の教員が「免疫学」や「病原微生物学」などの科目を担当しています。
また、和漢医薬学総合研究所と連携し、生薬、漢方薬の基礎と実践、東西医薬の統合の重要性について講義や実習を通じて学びます。
研究能力の育成にも力を入れており、4年次からは卒業研究を実施。創薬研究を推進指導できる薬剤師を輩出します。
一方、創薬研究者を養成する創薬科学科では、自然科学や薬理学、薬剤学など創薬に関連する専門的な知識と研究技術を修得するほか、医療の現場を体験して現場の視点も身につけます。
また、和漢医薬学総合研究所と連携し、和漢薬の基礎から最先端までを学びます。
4年次には研究室か和漢医薬学総合研究所に所属して少人数で実験・研究指導を受け、問題解決能力を養います。